アグリゲーターって何だろう? 〜5年後主役になる働き方〜


 

book

『アグリゲーター〜5年後主役になる働き方〜』

柴沼俊一・瀬川明秀 著

を読んでみた。

 

結論:ちと長いのと、業界を選ぶ話しだなって。

 

 

ざっくり要約すると、

高度に成長する21世紀知識社会においては、ニーズの変化が激しいので、旧態依然の工業社会モデルじゃあもう厳しい。

進化する個人と出遅れている企業と言う構造が生まれつつある。

それに加えて、個人の価値観や、家族観、コミュニティ観も変わってくる。

うん、新しい価値を生み出すアグリゲーターが必要になってくるね。

という話し。

詳細は本書を読んでみてください。

 

 

本書のコンセプトはすばらしい。

言わんとすることもわかるし、今後そういった社会が来るであろう確信は俺も持っている。

(それが5年後はさすがに言い過ぎだが10年後の日本はそうなっているだろうし、

むしろそうなっていて欲しい)

 

がしかし、

ニュートン型≒官僚型(ピラミッド型)組織

ダーウィン型≒ベンチャー型組織

みたいな表現で2元論的に語られていたりする所が典型だし、

 

GEやP&G、IBM、HPなどソフトバンク、CCCなどみんな知っている企業、

もしくはweb界隈で活躍する、DeNA、オプトなどの例が上がっているところ考えると・・・

 

本書は結局のところ、

1、大企業で体力がある場合に取れる舵取り。

2、企業の大小を問わずWebなど、在庫を抱えず利益率の高い業種且つ志向を同じくする組織。

に該当する場合に限って通用する話しが書いてあり、

 

真の意味で5年後・10年後の働き方を示しているとは言い難いな。

 

むしろ本文では個人の価値観がどんどん変わってきていて「終身雇用で一生ハッピーはあり得ないよ」というように、おそらく今後日本人のほぼ全ての人に該当するであろう前提の価値観を示しておきながら、

その解決策たる「アグリゲーター」というアプローチを取れる人や組織はおそらく人口の10%もいないであろうという矛盾。

 

これが読んでいて一番感じた違和感。

 

結局、大企業にいるスーパーマンか、web界隈の人間じゃないと

アグリゲーター足り得ないし、変わりゆく、価値観を充足する生活がなし得ないってことか。。。

 

愚痴っぽくなるけど、

 

こういう「新しい生き方」的な本は、

(先日話題になったこういう記事もあるが、

いまの大学生はどんどんレイトマジョリティになっているという話

web界隈でのできごとをこれからの日本の全て的に語る文章が多いよね。

web界隈って露出が多いので目にする人は目にするけど、実際は人口に占める割合は結構少ないんだよなーと。

 

個人的には、

P101の記述が超ジレンマ。

「自分自身をモチベートできる人ほど、自己成長力が高く優秀である。そういう人程組織の中にとどめておくのは困難でもある。〜中略〜 企業が信賞必罰によって鼓舞するのではなく、個人が自らをモチベートできる環境をつくれ。このパラダイムシフトができない企業はやばいぜ」

的な記述があるんだが、

まさに、1割に満たない業界の視点しかない。

繰り返しだが、大企業で体力がある・スーパーマンです・web界隈で志向性が似通っている集団の3パターンくらいですよ、これがフィットするのは。

 

パレートの法則よろしく、2割の自己成長できる優秀な人材のために、こういった制度をつくっても残りの8割が不平を持って、結局足の引っ張りあい。優秀な人材こそ嫌になる。

日本にある9割近い零細企業は、こういうイノベーティブな環境作りが

「理想」上はできても、「現実」は難しい。

 

経営者がいかにすぐれていもて、結局は「人」と「人」が組織をなす以上、

組織の人口が少なければ少ない程、属人的な意見が組織を蔓延し・・・理想の現実化は非常に難しい。

というか無理なんだろーなって思う今日この頃。

 

なんか書評からだいぶズレて、

今自分が抱えているモヤモヤもあって、

読後は・・・すっきりしない笑

そんな1冊でした。

 

でも、今更俺がwebってのもなんか違う気がするので、

旧態依然の組織に属し、旧態依然の業種において、

それでもなお、大企業のアグリゲーターよりも、

web新興企業の誰よりも、

時間とお金に自由な生き方をしてみてーなー。

 

そのロールモデルになれたら面白いなーと思えた1冊なので、

個人的にはまぁオモロかったわよ。