『予備校なんてぶっ潰そうぜ。』を斜めから読んでみる。


 

今日は珍しく、書評というか、共感というか。

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『予備校なんてぶっ潰そうぜ。』 花房 孟胤

 

結論:自分の人生とかぶる部分が多く、共感を持って読ませていただいた。

○○ぶっ潰そうぜ!という彼の野心あふれるフレーズで、○○からめちゃくちゃ怒られたことを耳したんだが、ほぼ全く同じ状況で俺も同じところか怒られた(進行中?)ところとかも笑

 

 

まぁ内容は大学生の自伝なんだけどさ。

組織を作ろうと奔走する作者の苦悩が、彼の回りくどい、でも個人的には好きな表現によって浮き彫りにされている。

自分で生業を起こそうとするならこれくらいの気概をもって、ジコチューを貫かないといけない。

一心不乱に。

 

 

今日の記事は、本を読まないと余り分からないし、

僕個人のことを知っていないと大しておもしろくない内容になっております笑

毎回別におもしろくねーよというツッコミは心の中だけでお願いいたします。

 

Amazonのレビューなんかには色々意見があったりもするし、

2014年現在、教育産業に身を置く私としては声高に主張できないこともありますので、

今日は、なんでこの本に共感できたかっていうこと。

 

 

それはね・・・

この1冊にちょうど過去の自分と、ちょいと前の自分が二人でてきたような感じで、

懐かしくもあり応援したくもあり。

 

花房くんが昔の梶原純で、長谷部さんが新卒の梶原。

そして僕が長谷部さんになったターニングポイントは、実はP146に書いてあるそれとほぼ一致する。

プログラミングで月50万稼いだその瞬間。

 

最初からあったようななかったような「理念」を忘れて、「収入は応援してくれた人の数だから、多ければ多い程自分に価値がある」と思ってしまった。

昔の僕は長谷部さんになってしまったのだが、花房くんは花房くんであることを選んだ。

もちろん、「やりたいこと」がお金になったという点で、花房くんと僕には違いがあるのかもしれないので、彼のように純粋でいれなかったことへの後悔はとうにない。

 

これからマナビーと彼がどういう舵とりをするのか非常に楽しみではあるのですが、

教育産業において、金銭的な成功という意味ではうまくいかないでしょう。

 

なぜ?

「高いということに安心感と価値を見いだす層がいる」からです。

 

本人も、P77で書いているが 「教育産業は親のためにある。」

このへんの構造がおもしろくてやりがいがあるとは、2年前に僕も記事にした。

 

 

もちろん、ユーザーが増えるという意味ではスケールする可能性もあるし、PVが増えれば広告云々での収益化もできるが、この本を書いた花房くんの性格であれば、本業以外の部分から収益が入る事を許さないでしょう。

でも、実は、本業以外のプログラミングで金を稼いで、それを運営費として使っている矛盾に気づいてほしいところではありましたが。

 

いや、彼は馬鹿じゃない(と思う)。

自分の行為の矛盾は感じつつ、それは、「本業以外のモノでお金を稼ぎたくない」のではなく

「大人が関わってナニカが変わること」への忌避反応か。

これもまた昔の自分をみているようで共感できる笑

 

読めば読む程頑張った大学生の自伝。それ以上でもそれ以下でもない本作品だが、彼と似たような

境遇で、同じ産業で、少人数の組織でやってきた自分には、その孤独感は痛い程わかってどうにも他人事には思えない笑

 

と同時に、花房くんと自分の違いがあって、

自分も孤独だったその時に、ちょうどたまたま支える人がいてくれたなー

っていうことに対する感謝の念に今更気づけたし、

ちょっと彼女探して結婚したいって本気で思えてきたし、

この本を読んだお礼の意味も込めてぜひ彼とは飲みにいきたいところですね。

 

いや、いいって、おごるよ。儲かったら1000万でもくれればいいからさ笑

 

「安直な評価軸がある世界は全て誰かが設計して作った手あかのついた世界。

避けるように、意識せずに偶然に飛びつき・・・いつの間にか一元的な価値尺度がない世界で迷子になる。

だから褒められるのが怖い。褒めないで欲しい。」

という彼の気持ちは本当によくわかる。

僕は収入×自由な時間という一元的な価値尺度の世界に行ってしまったが、

彼はまだ迷子なんだろう。

その道の途中を迷子と表現するのは、当の本人以外は失礼なことなのかもしれないが。

 

 

最後に、

めったにしない予言をしよう、

おそらく彼の立ち上げたManavee(マナビー)というサービスだが、早晩立ち行かなくなるでしょう。

受験サプリのようにリクルートの圧倒的資金力を背景にしたサービスだったり、

税所くんのように、日本の市場で勝負しないアプローチだったり、

初期のカーンアカデミー的なイノベーションがあれば別ですが。

 

それでも、きっと彼は「モノカキ」として大成すると思う。 もしくは何かを表現する人として。

普段小説を読まない僕が、彼の小説のようなこの本は、一気に読めてしまったので。

それくらい魅力的な作品でした。(俺にとってはね)

 

・・・働く人の数が1桁だった5年前。

もうあと1・2年のうちには3桁に届かせようとか言っている中、

規模が大きくなればなるほど分業化と効率化が求められ、

代替可能なポジションをたくさん作るべき。

 

これからⅠ・2年をそのポジションを作ろうと奔走するか、

実は俺はそのガンになるんじゃないか?という言い訳を、

世界一周の原動力にして旅立とうか。

そんなことを考え、今日もシェアで心地よい孤独を一人味わうなう。

止めてくれる白馬の王子様は現れないものか笑

※ゲイではありません。