MOOCが日本で流行らない2つの理由


 

さて、今日は少し真面目に。

先日、MOOCの誕生で大学が揺らいでいる。

という記事を目にした。

 

なるほど、時間や場所に制約される事なく全ての人に高度な教育をもたらす面白い仕組み。

というのは理解できる。

実際MITに入学する事になった15歳のモンゴルの子は有名だろう。

 

では、直ちに、大学は意味を失うのだろうか?

もっと話しを限定しよう。

 

MOOCが日本で流行ると、大学側がその価値を失うか?

もしくは、相対的に価値が低下するのだろうか?

 

僕の答えは、NO!である。

以前からMOOCの可能性は感じていて、

そうは言ってもコーチが必要だとか記事を書いた事もある。

 

今回は視点を変えて、日本ではなぜ流行らないのかについて考えてみる。

 

その理由としては大きく2点。 

 

1、日本の若者は英語で学習できない

これについては、TEDが日本で大流行しているわけじゃないことへの理由にもなるだろう。

日本版MOOCにあたるJMOOCなどの動きもあるが、これもあまり流行らないだろう。

というのも、理由の2つ目に続くのだが・・・

 

 

2、就職活動をMOOCの終了証では担保できない。

これに尽きます。

大学は学問を追究するところという大命題はあるかもしれませんが、

現実は就職予備校化しているのは皆さんご存知でしょう。

 

大学の機能=就職へのパスポート。

だとするならば、

MOOCが修了証を発行したとしても、

リクルートさんのリクナビ経由の就職が圧倒的に強い日本においては・・・。

 

意味がない。

 MOOC卒業生が仕事で使えたという前例がないので、採用されようがない。

 

なに?今回のモンゴルの子みたいに、ビッグデータから、優れた奴をヘッドハンティングする?

出る杭が打たれる日本。いや、JAPANにおいては、そんなことは馴染まない。

 

したがって、どんなに海外の優れた大学の講義が受けられようとも、

結局は趣味の延長でしかなく、TEDと同じで、好きな人が見るという動画になっていくだろう。

 

活路を見出すには、

就職活動に対する世間の考え方を変える必要があるので、MOOCそれ自体のブラッシュアップとは全然関係ないというのが残念です。

就職の受け皿が多様化しないことには・・・。

 

もしくは、大学卒業の資格を既に得ている社会人に向けて、

webを通じたMBA的なものにしたら流行るんじゃないかな。

でも結局大卒以上の何か?の担保には、

学んだもののアウトプットの証拠がほしいところ。

それにリアルなコミュニケーションのないMOOCが寄与できるかはナゾです。

 

結局の所、大学の講義を映像で見る事はできるのだが、

それをもって従来の大学を超えた訳ではなく、

機能面まで考えてリアルな大学を超える何か?にはあと一歩足りないね。

 

ということで提案。

世界一の大学の講義8割。

実際のビジネスへの適用というか、落とし込みを2割くらいの

大人向けMOOCができると個人的にはめちゃくちゃ見たいです。

 

そう考えるとビジネスセミナーのオンデマンドの方が需要あるんじゃないかな。。。

とか思ったり思わなかったり。

 

いずれにせよ、MOOCが日本に定着するのは難しいだろう。